用語集

このブログで登場する用語について簡単にまとめます。

テクニカル分析

テクニカル分析に関連する用語の簡易解説。

トレンド系

テクニカル分析で使用されるもので、「相場の方向性」を分析する。

移動平均線

ある一定期間の株価の平均値をつなぎ合わせた折れ線グラフ。一般的に、株価は終値を使用する。
日足の場合には次の期間を使用することが多い。

  • 短期:5日
  • 中期:25日
  • 長期:75日

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出来高

ある一定期間に取引された株数。
その株の注目度が高く、普段よりも売買したい人が多いと出来高が増えていく。

売買が活発になっていくと出来高が増えて株価が上昇し、高値をつける。
注目度が薄れるにつれて出来高が減っていき、株価が下がる傾向となる。

ボリンジャーバンド

移動平均線を中心として上下に描かれる2本のバンドで構成され、価格の変動幅を視覚的に表現している。

<トレンドの判断>

  • バンド全体が右肩上がりに傾いている:上昇トレンド
  • バンド全体が右肩下がりに傾いている:下降トレンド

※「バンドウォーク」と呼ばれる、株価が上バンドや下バンドに沿って移動する場合には強いトレンドを示している。

<ボラティリティの判断>

  • バンド幅が広い:ボラティリティが高い(価格変動が大きい)
  • バンド幅が狭い:ボラティリティが低い(価格変動が小さい)

※「スクイーズ」と呼ばれるバンド幅が極端に狭まる場合には、その後に大きな価格変動が生じる可能性が高い。

<売買シグナル>

  1. ブレイクアウト
    • 株価が上バンドを上抜けた場合:買いシグナル
    • 株価が下バンドを下抜けた場合:売りシグナル
  2. 反発
    • 株価が上バンドに接近後、中心線に向かって反転:売りシグナル
    • 株価が下バンドに接近後、中心線に向かって反転:買いシグナル

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MACD

短期と長期の移動平均線の差を表し、市場の勢いを表す。主な使いかたは次の2つ

<トレンドの判断>

  • MACD線が0よりも上:上昇トレンド
  • MACD線が0よりも下:下降トレンド

<売買シグナル>

  • MACD線がシグナル線を下から上に突き抜ける:ゴールデンクロス(買いシグナル)
  • MACD線がシグナル線を上から下に突き抜ける:デッドクロス(売りシグナル)

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オシレーター系

テクニカル分析で使用されるもので、「相場の変化・転換」を分析する。

株価を分析するチャートで、株が買われすぎor売られすぎているかどうかという株価の変動幅を表す。
株価の変動幅から相場の傾向を読み取る。
ただし、相場に大幅な動きがない場合には、うまく分析することができない。

オシレーターについての記事はコチラ

RSI(相対力指数)

株が買われすぎているのか、売られすぎているのかを判断するのに使われる。

  • RSIが70%を上回る:買われすぎ
  • RSIが30%を下回る:売られすぎ

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RCI(順位相関指数)

株が買われすぎているのか、売られすぎているのかを判断するのにつかわれる。

  • RCIが+80以上の場合:買われすぎ
  • RCIが-80以下の場合:売られすぎ

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ストキャスティクス

株価の勢いを0〜100の数値で表す指標。「今の株価は、最近の値動きの中でどのポジションにいるのか」を教えてくれる。

「買われすぎ」「売られすぎ」が一目でわかる、株価の転換点を予測できる、客観的な判断基準になるといったメリットがある。

ファンダメンタル分析

PER(Price Earning Ratio:株価収益率)

株価を1株あたりの当期純利益で除したもので、株価が1株あたり当期純利益の何倍まで買われているのかを示す指標。

この指標は業種によって水準が異なるため、同じ業種で比較して判断する必要がある。

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PBR(Price Book-value Ratio:株価純資産倍率)

株価を1株あたりの純資産で除したもので、株価が1株あたり純資産の何倍まで買われているのかを示す指標。

PER(株価収益率)が株価と収益(フロー)の関係を表しているのに対し、PBR(株価純資産倍率)は株価と株主資本(ストック)との関係を表している。
PER(株価収益率)同様、株価の相対水準を表す指標。

これは、仮に会社が倒産したときの株主の取り分を示す。

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PSR(株価売上高倍率)

企業の株価が1株あたり売上高の何倍になっているかを示す指標。
この指標が示すのは、企業の収益力というよりも、むしろ「将来の成長性」に対する市場の期待度。

PER(株価収益率)が利益をベースに企業の割安・割高を判断するのに対し、PSRはまだ利益が出ていない成長企業や、一時的な要因で赤字となっている企業を評価する際に特に有効なツールとなる。

未上場企業や赤字企業の評価が可能、会計操作の影響を受けにくい、高い成長性を評価しやすいといったメリットがある。

計算方法

PSR = 株価 ÷ 1株あたり売上高
または
PSR = 時価総額 ÷ 年間売上高

ROE(Return On Equity:自己資本当期純利益率)

当期純利益を、前期および当期の株主資本の平均値で除したもの。

株主資本(株主が出資した資本金・資本準備金と、それを使って得た利益)に対して、1年間でどれだけの利益をあげたかをみる指標。

判断の目安:10%

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ROA(総資産利益率)

企業が保有する総資産をどれだけ効率的に利益に結びつけているかを示す指標で、「企業が持っている資産をどれだけ上手に使って儲けているか」を表す数字。

ROA = 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)

一般的に、ROAが高いほど、企業が資産を効率的に活用して利益を生み出していると考えられる。

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ROI(投資収益率)

投資に対してどれだけの利益が得られたかを示す指標。投資の効率性を評価することができる。

計算方法

ROI = (投資による利益 ÷ 投資額) × 100%

自己資本比率

「会社がどれだけ自己資本で事業を運営しているか」を示す財務指標。

計算方法

自己資本比率 = 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)

自己資本比率が高いほど、借金に頼らず安定した経営をしている企業とみなされる。

目安

  • 50%以上:非常に健全
  • 30〜50%:おおむね健全
  • 20〜30%:ややリスクあり
  • 20%未満:財務リスクが高い可能性あり

配当関係

配当利回り

株価に対する年間配当金の割合を表す指標。

計算方法

配当利回り = (1株当たりの年間配当金 ÷ 株価) × 100

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配当性向

企業が得た利益のうち、どれくらいの割合を株主に配当として還元しているかを示す指標。

計算方法

配当性向(%)= 1株当たり配当金 ÷ 1株当たり純利益 × 100

米国株関連

ナスダック

1971年に設立された世界初の電子株式市場であり、テクノロジー企業が多数上場、新興企業の上場が比較的容易、取引がすべて電子化されている、世界中から注目を集める「ナスダック総合指数」が存在するといった特徴がある。

テスラやアップル、マイクロソフトなど、世界を代表するハイテク企業が上場する市場として知られている。

ダウ平均株価

米国を代表する30社の株価を平均して算出する株価指数。
1896年に考案された世界最古の株価指数で、米国株式市場の動向を示す代表的な指標として、世界中で参照されている。

2024年9月15日